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WordPressの「自動更新(アップデート)」って?

新しいバージョンごとに自動更新するのと、メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新では何が違いますか? それぞれ、どのようなメリット・デメリットがありますか?

最終更新日:2022.11.22

Director
WordPressサイトの制作が完了して運用フェーズに入っていくと、気になるのが「アップデート」ですね。アップデートは「自動更新」の設定ができるのですが、ユーザの要望にあわせて設定を切り替えることができます。そのあたりをみていきましょう。
回答者:エンジニア

現在では、WordPressを新規でインストールすると、デフォルトで、「新しいバージョンごとの自動更新」が有効になり、そのままの設定で使っている方も多いと思います。

自動更新には、もう一つ、「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新」があります。

自動更新が行われるとどんな変化が起こるのかを知ることで、どちらの設定がサイトに合っているか見直してみましょう。

WordPressのアップデートとは

WordPressには2種類のアップデートがあります。

一つは、WordPressそのもののバグや、セキュリティの脆弱性を修正するためのアップデートです。

バグの修正がメンテナンスリリース、脆弱性の修正がセキュリティリリースで、併せて、マイナーアップデートと呼ばれています。

もう一つは、WordPressの新しい機能を使えるようにするためのアップデートで、メジャーアップデートと呼ばれています。

自動更新の設定を確認する

管理画面の「ダッシュボード」→「更新」を開くと自動更新の設定を確認することができます。

WordPress 5.6以降だと、下記の①か②どちらかかが表示されています。切り替えるリンクをクリックすることで、設定を切り替えることも可能です。

  1. 「このサイトはWordPressの新しいバージョンごとに自動的に最新の状態に保たれます。」
  2. 「このサイトはWordPressのメンテナンスリリースとセキュリティリリースのみで自動的に最新の状態に保たれます。」

もし、「WP-Cronに問題がある」等の記載がある場合、自動更新が正常に行われない可能性があるので、WordPressの設置方法等に問題がないか確認が必要になります。

新しいバージョンごとに自動更新する

「このサイトはWordPressの新しいバージョンごとに自動的に最新の状態に保たれます。」と表示されている時は、WordPressのマイナーアップデートとメジャーアップデートの両方とも自動更新されます。

常に最新の状態に保っておくことで、セキュリティ面でも安心ですし、お使いのテーマがサポートしていればWordPressの最新の機能を利用することもできます。

この設定がおすすめなのは、以下のようなサイトです。

  • 継続してメンテナンスされているテーマとプラグインを利用している
  • テーマとプラグインの自動更新を有効にしている

継続してメンテナンスされているかどうかは、WordPress公式サイトのテーマ・プラグインのページで確認することができます。

オリジナルのテーマや、メンテナンスされていないプラグインを利用している場合は、メジャーアップデートの自動更新が行われた時にサイトに不具合が出ることがあります。

不具合が出ると、サイトにエラー文言が表示されたり、ページが正常に表示されなくなることもあるので注意が必要です。

こちらの記事も御覧ください。
WordPressの本体をアップデートすると、プラグインが動かなくなることがあるのはなぜですか?

そのようなサイトには、次の「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新」がおすすめです。

メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみ自動更新する

「このサイトはWordPressのメンテナンスリリースとセキュリティリリースのみで自動的に最新の状態に保たれます。」と表示されている時は、WordPressのマイナーアップデートのみが自動更新されます。

WordPressの最新の機能は利用できませんが、セキュリティ面は安心してお使いいただくことができます。

この設定がおすすめなのは、以下のようなサイトです。

  • 制作会社などが作成したオリジナルのテーマを利用している
  • 継続してメンテナンスされていないプラグインを利用している
  • テーマとプラグインの自動更新を無効にしている

通常、継続してメンテナンスされているテーマやプラグインは、WordPressのメジャーアップデートに合わせて、アップデートが行われています

「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新」では、WordPressのメジャーアップデートは行わないので、テーマとプラグインの自動更新を無効にしておいた方が不具合は起こりにくいです。

また、必要な機能の実現のために、止むを得ず、継続してメンテナンスされていないプラグインを利用することもあるかと思います。

注意していただきたいのが、ご利用のプラグインのバージョンに脆弱性が発見されていないかどうかです。

脆弱性情報は、JVN iPediaIPAの重要なセキュリティ情報一覧で調べることができます。

自動更新は行わないとしても、WordPressのメジャーアップデートと、同時にテーマ・プラグインのアップデートは、年1回程度、手動で行うことをおすすめしています。

弊社では、手動アップデートや定期バックアップを含む、運用・保守サービスをご提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

こちらの記事も御覧ください。
WordPressの「保守サービス」について、もっと詳しく知りたい。

自動更新が正常に行われない時

自動更新機能がない古いバージョンのWordPressを利用されていたり、ご利用のテーマの設定で自動更新が無効化されていると、自動更新が行われません。

また、WordPressの設置方法によっては、自動更新が正常に行われないことがあります。

マイナーアップデートすらされていないWordPressはセキュリティ面で危険を伴います。

何が原因で自動更新が行われていないかを調査して、対策を講じましょう。

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