最終更新日:2022.11.22
WordPressの公式オンラインマニュアルで「プラグイン」を参照してみると、以下のように記載されています。
プラグインとは、WordPress にすでにある機能を拡張・追加するための手段です。
WordPress のコアは、柔軟性を保つため、不必要なコードでふくれあがってしまわないようなるべくコンパクトに設計されています。ユーザーそれぞれが特定のニーズに合ったプラグインを利用して、カスタム機能を取り入れられるように作られています。
WordPressは、ユーザが自分で更新できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)ですので、ページを更新する機能は最初から備わっています。
ただし、WordPressサイトでユーザがどのような機能を有したウェブサイトをつくりたいかは、ニーズによって違うはずです。「ブログ」をつくりたい人もいれば事業を紹介する「サービスサイト」をつくりたい人もいるでしょうし、「ECサイト」をつくりたい人もいるはずです。
どのようなウェブサイトをつくるかによって、必要となる機能も異なります。
これらの幅広いニーズを吸収できるシステムとして開発するとなると、おそらく〈不必要なコードでふくれあがって〉しまうのでしょう。
そこで、ユーザの特定なニーズには、ユーザごと任意で追加(カスタム)できるよう〈プラグイン〉する設計にした、ということだと思われます。
プラグイン 【plug-in】
プラグインとは、差し込む、差込口などの意味を持つ英単語。ITの分野では、ソフトウェアに機能を追加する小さなプログラムのことを指す場合が多い。
ちょっとくどい説明になりましたが、基本機能(本体システム)+機能拡張(プラグイン)の設計になっているということですね。それによって柔軟に独自のCMSサイトをつくることができるということです。
WordPressのプラグインは本当にたくさん種類があります。本記事執筆時の2022年8月現在、WordPress公式プラグインサイトには、59,754件の無料プラグインが登録されています。
個人や会社、団体など、様々な人たちによって開発され、配布されています。
無料プラグイン・有料プラグイン
プラグインには、無料のものと有料のものがあります。
WordPress公式プラグインサイトには、無料のプラグインだけが公開されていますが、その中には、プラグイン開発者からライセンスを購入することでPro版が利用できるものもあります。
無料版では一部の機能が利用でき、Pro版ではさらに豊富な機能が利用できるといった仕組みです。
とはいえ、無料版でも十分な機能が揃っているプラグインもありますので、それぞれのプラグインを比較して検討してみるとよいでしょう。
プラグインの選び方
使いたい機能を備えたプラグインを選ぶのはもちろんですが、プラグインを選ぶときに特に注意しなければいけない点があります。
それは、運用しているWordPressサイトで問題なく動作するかどうかです。
公式プラグインのページでは、プラグインのバージョンや最終更新日、WordPressのバージョン要件、検証済みのWordPressの最新バージョン、PHPのバージョン要件などが確認できます。
検証済み最新バージョンが古いプラグインのページには、以下のようなアラートが表示されています。
このプラグインはWordPressの最新3回のメジャーリリースに対してテストされてません。もうメンテナンスサポートされていないかもしれず、最新バージョンのWordPressで使用した場合は互換性の問題が発生する可能性があります。
検証済み最新バージョンが、WordPressの最新バージョンに近ければ、開発者のテスト・メンテナンスが続いている証拠です。
そのようなプラグインであれば、最新のバージョンのWordPressでも、ほとんどが問題なく動作するでしょう(そのプラグイン自体は問題ないものの、他のプラグインやテーマとの相性が悪く動作が不安定になってしまうケースはあります)。
プラグイン導入のメリット・デメリット
例えば、サイトにフォームを追加したり、それぞれの記事にSNSのシェアボタンを追加したり、管理画面のセキュリティを高めたりといった、自前で実装するには費用や時間がかかるような機能でも、プラグインを使うと手軽にWordPressに追加することができるのが大きなメリットです。
デメリットはほとんどありませんが、万が一、プラグインに脆弱性が見つかった場合は、サイトを守るために、プラグインのアップデートを行う必要があります。放置するとセキュリティリスクになってしまいます。
このようなリスクを避けるためには、しっかりメンテナンスされているプラグインを選定・利用し、定期的にWordPress本体とプラグインのアップデートを行うことをおすすめします。
また、プラグインが増えるほど、管理の対象が増えることになります。プラグインの種類によっては、数が増えるとサイトが重くなることもあります。
頻度は少ないですが、プラグインの新規追加やアップデートによって、他のプラグインと干渉して動作が不安定になることもあります。
導入するプラグインの数は、管理できる程度にし、あまり多すぎない方がよいでしょう。目安としては10種類程度までをおすすめしています。
きちんと管理していれば、デメリットよりメリットの方がはるかに大きいです。
当社では、WordPressの定期的なバックアップや、プラグインを含めたWordPress全体のバージョンアップを行う運用・保守サービスもご提供しておりますので、ご興味のある方は以下の記事もご覧ください。
おすすめプラグイン
最後に、エンジニア界隈でも定番になっているプラグインを紹介しておきます。
meta情報、OGP、構造化データ、パンくずリスト、XMLサイトマップなど、SEO対策のために必要な項目を追加・編集できるようにするプラグインです。
確認画面がついたメールフォームを追加することができるプラグインです。
WordPressのデータベースや構成ファイルのバックアップを作成できるプラグインです。
その他にも便利なプラグインが多数あります。
プラグインの導入方法や設定の仕方がわからない、メールフォームのデザインをカスタマイズしたいなど、プラグインに関するお悩みやご要望がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。