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WordPressサイトの更新担当が辞めてしまって、更新方法がわからない

ウェブサイトの更新をずっと担当していたスタッフが退社してしまい、WordPressの更新方法がわからなくなってしまいました。どうすればよいでしょうか?

最終更新日:2022.11.22

回答者:エンジニア

ウェブサイトの運用とは関係なく、社員さん(スタッフさん)も入れ替わりますからね。ご質問のようなケースもおこりえるでしょう。

ウェブサイトの更新を、ほとんど専任で担当されていた方が急におやめになって、作業引き継ぎもままならないまま、いざ新担当の方が更新しようとするとやり方がわからない……といったケースでしょうか。

おそらくは、WordPressサイトの納品(公開)時に、制作会社から「更新マニュアル」(またはそれに近いもの)が納品されているでしょうから、それが見つかればいいのですが、なくなってしまった場合、たしかにどう対処したらいいか迷いますね。

まず、「更新マニュアル」についてですが、これは一口に「更新マニュアル」といっても、ケースバイケースだと思います。

弊社の過去事例からいいますと、「更新マニュアル」は以下のように、対応方法が複数あったりします(ウェブサイトの開発規模や予算、クライアント様のご要望で変わってきます)。

  • お客様側でも手元に残すことを前提に「ファイル(PowerPointやPDF、Wordなど)」も「プリントアウト」も納品する
  • プリントアウトについてはお客様におまかせで、「ファイル」としては納品する
  • 「更新マニュアル」などはお渡しせず、「更新レクチャー」を実施して、それで終わりとする(クライアント様側でメモしたり記録したり)
  • オンライン(ZOOM等)で管理画面等を「画面共有」の上、操作方法をデモして録画する。その動画データ(MP4)を納品して「更新マニュアル」とする

というように、いろんなケースがあるのです。

さて、本題ですが、上記のような「操作を示唆する情報」が一切手元になく、更新方法がわからない場合の対処法についてです。

結論からいいますと、そのWordPressサイトにどのような更新機能が実装されているか、どのようなプログラムによって更新機能が実現されているかによって変わってきますが、間違いなくいえるのは、お客様ご自身が、管理画面からいろいろとトライandエラーして〈更新方法を発見する〉というのは難しいと思いますので、以下の方法で進めていくことになると思います(そもそも、本番サイトでトライandエラーをするのは問題ですね)。

①まずはそのWordPressサイトの開発を行った制作会社に連絡して事情を伝える。

これで、制作会社さんに対応いただけて、上記紹介したいずれかの方法で「更新マニュアルの復活(再入手)」ができればよいのですが、たとえば、

制作会社と取引が終わってしまって連絡先もわからない、とか、連絡はついたものの「当時、開発を担当したエンジニアがもう退社しており私どもでもわかりません」といわれた、

などの場合は、袋小路に入ってしまいますね……。

もちろん、で解決するのでしたら問題にはなっていないはずで、のケースが多いのでしょう。そしては、深刻です。

さて、の場合は、やはり当社のような専門業者に相談していただく必要があると思います。

専門業者であれば、企業サイトやサービスサイト、店舗のホームページ等に、どのような「更新コンテンツ」が実装されているかはある程度、想像できます。

「お知らせ」や「画像ギャラリー」や、「ピックアップニュース」「事例紹介」、「商品一覧」「商品詳細」情報の更新…等々。

他には、外部のサービスと連動した、予約機能であったり、EC機能だったりでしょうか。

ここでも結論から申し上げますと、ログイン情報をご共有いただき、対象のWordPressサイトを調査させていただけるのでしたら、すべてのコンテンツの更新方法や設定を網羅的に把握するのは難しいかもしれませんが、更新システムのロジックなどを理解したうえで、重要なコンテンツの更新方法については、把握することができるのではないかと思います。

(上記は、弊社に限った話ではありません。WordPressサイトの構築を得意としている制作会社なら、少なくとも、どのコンテンツがどういう技術で更新機能が実装されているか、また複雑なプログラム構造の場合、起こりうることやリスクをご説明することはできると思います。その上で、次のステップをご提案できると思います)

WordPressは非常に自由度の高いCMSですから、更新機能についても、多種多様な実装パターンが存在します

とはいえ、WPエンジニアリング界隈で、セオリーとして認知されているような実装方法が採用されているのでしたら、開発会社以外でも、設定内容を紐解き、更新方法をマニュアル化することは可能だと思います。

一方でPHPの自作プログラムなどによって機能実装されている場合(や外部のASPやAPIとの連携している場合)は、「更新方法」を把握することはできるかもしれませんが、「分岐処理」や「除外処理」まで含めた、プログラム挙動の全貌を理解することは難しいので、エクスキューズ付きでの回答になると思われます。

回答例:〜することで更新できると思いますが、〜についてはサイトのどの部分に表示されるのかわかりません。また、時限表示の機能が実装されているようですが、詳細な設定内容まではわかりかねます。etc.

いずれにしましても、今回のご質問はウェブサイトの「改修」ではなく、「更新方法の再確認」ですから、ご相談いただければ、確実に、今の問題を解決できる情報をご提供できると思います

どうぞお気軽にご相談ください。

Director
一点補足しておきますと、上記はうまく引き継ぎできなかったWordPressサイトの「更新方法」を解明する例です。もし仮にそこから既存サイトに「改修」のご要望がある場合は、まったく別のプロジェクトになりますので、そのようにご理解いただけたらと思います。既存サイトを開発業者ではない会社が改修するプロジェクトは、また別のプロセスになります。どうぞ以下のQAをご参照ください。
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