これは何が原因なのでしょうか。改善できることはありますか?
最終更新日:2024.10.22
WordPressの管理画面が重く感じられることには様々な理由が考えられます。主な原因としては、ブラウザの設定やサイトデータの重さ、サーバのスペックなどがあります。
ブラウザの設定を見直す
管理画面の重さはブラウザの設定のみで改善する場合もあります。
別のブラウザやシークレットウィンドウで管理画面にログインして、重さが改善している場合は普段お使いのブラウザのキャッシュやCookie、拡張機能が影響している可能性が考えられます。
ブラウザのキャッシュやCookieをリセットする
ブラウザに蓄積されたキャッシュやクッキーが原因でWordPressの管理画面の表示が遅くなったり、古いデータが読み込まれたりすることがあります。ブラウザの設定メニューから、キャッシュやCookieをリセットすることで、管理画面の重さが改善する場合があります。
参考:Google ChromeのキャッシュとCookieのクリア方法
ブラウザの拡張機能をオフにする
ブラウザに拡張機能をインストールしている場合、その影響で管理画面が重くなることもあります。一時的に拡張機能を無効にして、管理画面が軽くなるかどうか確認してみましょう。
管理画面の設定でサイトデータを軽量化する
サイトデータが重いことやプラグインが余計な処理を行なっていることも管理画面が重い原因のひとつとして考えられます。WordPressの管理画面の設定によって、サイトデータを軽量化し、管理画面の重さを改善できることがあります。
プラグインの数を減らす
インストールしているプラグインが多いと、管理画面での処理や表示に影響を与える可能性があります。特に、プラグインが管理画面のバックグラウンドで多くの処理を行っているために、管理画面の操作が遅くなることがあります。また、無駄なプラグインが読み込まれていると、管理画面の読み込み速度も遅くなります。
使用していないプラグインがあれば、無効化または削除しましょう。必要なものだけを残すと、管理画面が軽くなります。
テーマの数を減らす
インストールしたテーマが多いことも原因になります。管理画面を表示する際に、すべてのテーマの情報を読み込む必要があります。テーマが多いと、その分だけ読み込むデータが増え、管理画面の動作が重くなります。
不要なテーマを削除すると、管理画面の読み込みや処理が軽くなります。
WordPressテーマをダウンロードしてインストールするとデフォルトテーマが多くインストールされています。例えばWordPress最新版(6.6.2 ※2024年10月現在)をインストールすると、「twentytwentyfour」「twentytwentythree」「twentytwentytwo」の3つのデフォルトテーマがあります。
通常、これら全てを使用する機会はないと思いますので、必要ないテーマは削除しておきましょう。
画像やメディアファイルの最適化
管理画面で表示される画像やメディアファイルが大きいと、ページの読み込みに時間がかかるため、管理画面が重くなります。
画像やメディアファイルを圧縮するためのプラグイン(例: EWWW Image Optimizer)を使用することにより、ファイルサイズを削減し、読み込み時間を短縮することができます。
TinyPNGというオンラインで画像圧縮を行なってくれるサイトもあるので、メディアアップロード前にあらかじめファイルサイズを軽くしておく方法も有効です。
リビジョンの削除
リビジョンは投稿を過去の状態に復元したい時に便利な機能ですが、リビジョンが過剰に溜まってしまうと、データベースに保存されるデータの量が多くなり、管理画面が重くなることにつながります。
WP-Optimizeなどのデータベース最適化プラグインを使用すれば、管理画面からリビジョンを削除することができます。ただしこちらはデータベースを書き換えるプラグインですので、かならず作業前にバックアップをとりましょう。
WordPressのバージョンやサーバのスペックを見直す
ブラウザや管理画面でできる設定をしても管理画面が重い場合、WordPressのバージョンが古い、サーバのスペックが低いなどの原因が考えられます。注意点として、このような場合の対応方法の多くは上級者向けの作業が必要になりますので、初心者の方はぜひ専門家にご相談下さい。
WordPressとプラグインの更新
古いバージョンのWordPressやプラグインには、パフォーマンス問題やバグが含まれている可能性があり、これが管理画面の速度に影響を与えることがあります。
WordPress本体、プラグインの最新バージョンでは、バグ修正やパフォーマンスの向上が含まれていることが多いため、バージョンアップすることで管理画面の重さが改善する場合があります。
ただし、メジャーアップデートは最新バージョンにテーマやプラグインが対応していないこともあり得るため、対応バージョンの調査の上、慎重に行う必要があります。
まずは、管理画面からマイナーアップデートの自動更新設定を行っておきましょう。
サーバの移行やプラン変更
使用しているサーバのスペックが低いと、管理画面が遅くなる可能性があります。
特にサーバーを契約してから年数が経っていると、サーバの性能が古くなっていることがあります。また、サイトの運用期間が長くなるにつれてコンテンツやデータベースのデータ量も増え、最初に契約したサーバでは性能が不十分になることがあります。
そのため、定期的にサーバの性能やプランを見直すことが大切です。運用期間の長いサイトで、もしパフォーマンスが悪化していると感じたら、サーバの引っ越しやプランの変更を検討しても良いかもしれません。
PHPのバージョンアップ
古いPHPバージョンを使用していると、新しい機能や最適化が適用されないため、パフォーマンスが低下し、管理画面が重くなることがあります。
サーバのPHPを最新バージョンにアップデートすることで、改善される場合があります。ただし、WordPressとテーマ、プラグインのそれぞれのバージョンが対応していることが必須になりますので、PHPのバージョンアップデートは慎重に行う必要があります。
まとめ
WordPressの管理画面が重い場合、考えられる原因は様々です。まずはブラウザのキャッシュをクリアしや管理画面からテーマやプラグインの整理など、出来るところから対応し、様子を見てみましょう。
それでも改善が見られない場合、WordPressやPHPのバージョンを最新のものにアップデートすることや、サーバの移転なども視野にいれる時期かもしれません。長期間運用されてきたサイトの場合、サーバを移転をすることで管理画面の重さが改善したケースもあります。
繰り返しにはなりますが、WordPressやテーマ、プラグイン、PHPのバージョンやサーバーの移転は上級者向けの作業になります。作業の難易度はもとより、各種バージョンに対応しているか、サーバのスペックが十分かなど、慎重な事前調査も必要になります。
初心者の方やご不安な場合はWordPressの専門家に依頼・ご相談されることをお勧めします。
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