企業担当者様向けWordPressの相談室

HOME ご相談

PHPのバージョンを上げるタイミングはいつですか?

運用中のWordPressサイトについて、PHPのバージョンをアップデートした方が良いと言われました。すぐにアップデートする必要はありますか?
古いバージョンのまま放置することにも問題があると聞いていますが、新しいバージョンに移行した時にサイトに影響が出るのかどうかも心配です。

最終更新日:2024.10.22

回答者:エンジニア

ウェブサイトのセキュリティやパフォーマンスを向上させるためにも、PHPのバージョンは可能な範囲で新しいバージョンに保つことが重要になります。

ただし、互換性の問題やリソースの確保などを考慮し、アップデートの時期は慎重に判断する必要があります。

どういう時にPHPのバージョンをアップデートしたら良いか

新しいPHPバージョンを使用することは、セキュリティとパフォーマンスの向上につながります。そのため、できるだけ新しいPHPのバージョンにしておくことが推奨されています。

ただし、現在のウェブサイトの仕様やサーバーが最新のPHPバージョンに適応しているとは限りません。利用しているホスティングサービスが新しいPHPバージョンを提供し始めたタイミングでPHPバージョンのアップデートを検討するのもひとつの目安です。

その上で、PHPのバージョンのアップデートをすることでウェブサイトに様々な影響が出る可能性があり、開発者を中心に様々な対応が必要になります。そのためテスト環境の用意やデバッグのためのリソース、本番化によるサイトの中断時間などを考慮する必要があります。

それらの影響を考慮し、可能な範囲で新しいPHPのバージョンをアップデートをお勧めします。

PHPのバージョン上げることでどうなるか

PHPのバージョンをアップデートすると、様々なメリットが期待できます。

ただし、最新版がリリースされたらすぐアップデートすれば良いというわけではなく、影響も考慮する必要があります。

PHPのバージョンを上げることによるメリット

PHPをなるべく新しいバージョンに保つことによって、様々なメリットが期待できます。

セキュリティの問題を回避できる

古いPHPバージョンには、セキュリティ上の脆弱性が存在する場合があります。

最新のPHPバージョンでは、セキュリティパッチや修正が適用されるため、サイトのセキュリティを強化が期待できます。また、古いバージョンでは見逃されていた問題が修正され、サイトの安定性と信頼性が向上する可能性があります。

新しいバージョンへのアップデートは、ハッカーや悪意のある攻撃からサイトを守るための重要な対策になります。

サイトの「重い・遅い」が改善される

最新のPHPバージョンは、以前のバージョンと比較してパフォーマンスの向上が期待されます。

例えばPHP 8は以前のバージョンと比較して処理が速くなるため、ウェブページがより素早く表示できます。これは、PHP8の新しい機能や最適化によるものです。

ただし、具体的な速度向上の度合いは、ウェブサイトの仕様によって異なる場合があります。

こちらの記事も御覧ください。
【WordPressサイトが重い・遅い】5つの原因と12個の解決策をまとめました
WordPressサイトの表示速度が遅いので、速くしたい!

サポート終了のリスクを回避できる

PHPの開発チームは、古いバージョンのサポートを終了することがあります。

そのため古いバージョンのPHPを使い続けると、サポート終了後は、セキュリティアップデートやバグ修正などの重要なアップデートが提供されなくなり、セキュリティリスクに晒される可能性があります。

そのため、サポートが終了する前に新しいバージョンに移行することがセキュリティを守るために重要となります。

PHPのバージョンを上げることによる影響

PHPのバージョンをアップデートすることは必要ですが、移行にあたって注意が必要な点もあり、PHPの最新版がリリースされたらすぐにアップデートができるとは限りません。

テーマやプラグインの互換性の問題

ウェブサイトに古いバージョンのPHPを使っていたテーマやプラグインがあり、新しいPHPバージョンにアップデートすると、既存のテーマやプラグインが正常に動作しなくなる場合があります。

この問題を解決するためには、テーマやプラグインのバージョンをアップデートするか、新しいPHPバージョンと互換性のある代替のテーマやプラグインを選択する必要があります。

テストとデバッグの必要性がある

PHPのアップデートには開発者によるテストとデバッグが必要です。

新しいPHPバージョンには、予期しないエラーが生じる可能性があります。そのため、PHPのアップデート後にウェブサイトをテストして、問題があれば適宜コードを修正する必要があります。新しいバージョンへのアップデート前には必ずバックアップを取得し、テスト環境で動作を確認する必要があります。

サーバーのサポートの問題

新しいPHPバージョンがリリースされても、すべてのホスティングサービスやサーバー環境がすぐに新しいPHPバージョンに移行するわけではありません。そのため、サポートが遅くなることがあります。

またアップデートに関連する問題や質問に対するサポートが十分に提供されない場合もあります。

ホスティングサービスを利用している場合、新しいPHPバージョンが導入されるまでは若干のタイムラグがあります。これはサーバー環境側でも新しいPHPバージョンの互換性やセキュリティの安全性を確認する必要があるからです。

まとめ:PHPのバージョンを上げるのタイミングは慎重に判断しましょう

PHPのバージョンのアップデートはサイトのセキュリティを守る上で非常に重要になります。一方でウェブサイトに様々な影響を及ぼす可能性もあるため、アップデートのタイミングは慎重に判断する必要があります。

サーバーの互換性や開発者のリソース、サイトの要件をよく確認し、適切な準備とテストを行いましょう。

こちらの記事を閲覧した方は
以下も閲覧しています
サーバのPHPバージョンが古く、最新のWordPressをインストールできない
WordPressの本体をアップデートすると、プラグインが動かなくなることがあるのはなぜですか?
無料
企業担当者様 必読!
WordPressサイト改修のための事前チェックシート

安全に効率よくWordPressサイトを「改修」するためのポイントをまとめました。

ダウンロードはこちらから
  • 事前チェックシート1
  • 事前チェックシート2
  • 事前チェックシート3
  • 事前チェックシート4
  • 事前チェックシート5

CONTENTS

企業の方の相談

企業の方の相談

企業関連のWordPressサイトのお悩みは、大別すると6つのジャンルに分けられます。

リニューアル

サーバのスペック不足やPHPのバージョンアップ等、WordPressのサイト移設(引っ越し/リニューアル)に関するよくあるお悩みをまとめました。

コンテンツ更新(操作)

「新たな更新機能を実装したいけど、どうしたらいいかわからない……」。プラグイン関連も含めてコンテンツ更新に関するお悩みをまとめました。

バージョンアップ

WordPress本体やプラグインのバージョンアップなど、WordPressの場合、「バージョンアップ」のお悩みは尽きません。こちらにまとめました。

SEO(集客)

ホームページ開始時にはあまり意識していなかった「SEO」。でも今になってその重要性に気づいてきた…。WordPressサイトと「SEO」についてまとめました。

セキュリティ

動的CMSであるWordPressの宿命ともいえる「セキュリテイ」問題(脆弱性)。ただし、問題のポイントを理解すれば回避する方法はいくらでもあります。

その他

どこのカテゴリーに収めたらよいか迷った「お悩み」をこちらにまとめました。

個人事業の方の相談

個人事業の方の相談

個人事業主様のWordPressサイトのお悩みは、大別すると4つのジャンルに分けられます。

SEO(集客)

「集客」に強いWordPressテーマです……とすすめられて導入したけど、その仕組や強化方法についてもっと詳しく知りたい。そんなお悩みをまとめました。

カスタマイズ・機能追加

サービス形態の変更にともなってカレンダータイプの「予約機能」を取り入れたくなったり…。カスタマイズや機能追加に関するお悩みをまとめました。

保守

月額払いとなることが多いWordPressの「保守契約」。コストを下げたいから契約はしていないという方も多いと思います。「保守」に関するお悩みをまとめました。

その他

どこのカテゴリーに収めたらよいか迷った「お悩み」をこちらにまとめました。

Page Top